2012年2月2日木曜日

■中国朝鮮族の大学生、カジノにはまり詐欺繰り返す


中国朝鮮族の大学生、カジノにはまり詐欺繰り返す
上海のマンション3棟を売り代金をカジノに
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/01/2012020101178.html
2012/02/01 11:03

中国人語学留学生から金を詐取、パスポートも奪う
 
 中国吉林省の幹部公務員の息子で朝鮮族のL容疑者(25)は2009年、建国大消費者情報学科に入学した。伝貰(チョンセ=高額の保証金を預ければ、その運用益で家賃負担が不要となる韓国独特の賃貸制度)の保証金が3000万ウォン(約203万円)の部屋を借り、毎月100万ウォン(約6万8000円)の小遣いを仕送りされ、不自由のない生活を送っていた。ほかの中国人留学生と違い、いわゆる「太子党(中国共産党の高級幹部の子弟などを指す)」のL容疑者はアルバイトをする必要が全くなかった。

 ところが同年11月、中国から来た友人たちと共に、初めて外国人専用カジノに行ったのをきっかけに、賭博の泥沼にはまった。先月までの約2年間、ほとんど毎日カジノに出入りした。当初は生活費や学費などをカジノの賭け金に回し、さらにその後、中国・上海にある本人名義のマンション3棟を売って、その代金をカジノにつぎ込んだ。金の調達が困難になると、中国にいる友人たちから金を借りた。こうしてL容疑者が使い果たした金は10億ウォン(約6800万円)に達した。大学は昨年、学費の未納を理由にL容疑者を除籍した。

 金が足りなくなったL容疑者は、朝鮮族と異なって韓国語があまり話せず、韓国の事情にも疎い中国人の語学留学生たちから金を巻き上げるようになった。昨年11月、中国のチャットサイトを通じて知り合った語学留学生Sさん(19)に「総学生会長に言えば、建国大に入学させることができ、ビザも語学研修ビザ(D-4)から留学ビザ(D-2)に変更できる」と持ち掛け、入学金の名目で、5回にわたり2000万ウォン(約135万円)をだまし取った。さらにL容疑者は、Sさんから紹介された中国人語学留学生のHさん(21)など3人にも「ビザを延長してやる」と持ち掛け、3000万ウォンをだまし取った。

 L容疑者は、詐欺の被害者たちのビザが失効し、不法滞在者になれば警察に被害を届け出られなくなると考え、被害者たちの外国人登録証やパスポートを受け取ったまま返さなかった。警察によると、L容疑者による詐欺の被害に遭った留学生たちは実際に不法滞在者となり、強制送還を免れるため隠れて暮らしているという。L容疑者による詐欺行為は先月31日、ソウル地方警察庁の国際犯罪捜査隊によって立件された。

 警察の関係者は「L容疑者の親は、息子が韓国で真面目に大学に通っていると思っていたが、L容疑者は検挙される前日にもカジノで賭博をしていたことが分かった」と話した。



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